One for all, all for one

色を持たない国の天使たち

色を持たない世界に、4人の天使がおりました。
この世界は、建物も空もすべてのものが色を持っていません。

人もそれと同じで、心の中もまっしろで、

うれしいこと、かなしいこと、くやしいこと・・・

どの感情もありませんでした。



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ある日、4人はそれぞれ色のついた花びらを拾いました。

この国にあるものすべてが、無色で、色のついたものを見るのは初めてでした。


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紫の花びらを拾った子は、とても繊細で、想像力が豊かなロマンチストな心を持ちました。

ピンクの花びらを拾った子は、どんなときでも大きな心で受け止める愛情深い心を持ちました。

黄色の花びらを拾った子は、明るく可愛いく、知的なのに子供っぽく、ユーモアセンスのある心を持ちました。

緑の花びらを拾った子は、穏やかで、何事においても堅実さが際立ち、我慢強い心を持ちました。


するとどうでしょう、無色だった4人の体にいろがつきはじめたではありませんか。

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心が体に宿ると、今まで気にならなかった人の事が気になるようになりました。

そしてお互いの存在に気が付いたのです。



そのことを家に帰って、大人たちに話しました。

「心を持つことはよくないよ」

「人の嫌なところを見てしまう。だったら見ない方がいいんだ」

そういって、大人たちは4人に冷たくあしらいました。

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「人の嫌なところが見えてしまうなら、いいところだって見えるはずだ」


ピンクの天使が言いました。

「今まで見えなかったけど、黄色は自分の理想を追い求めて、ういちゃうし」

と、紫の天使が言うと、黄色い天使が立ち上がり言いました。

「それを言うなら紫だって、繊細すぎていちいち悩む」

「そんなこと言うなら、ピンクは強そうに見えて意外にデリケートで、結構悩むでしょ」

と、緑の天使もいいました。

「そ、そんなこというけど、緑だって自己主張が弱くって、優柔不断なところがあるじゃないか」

と、ピンクが言いました。


「だけどやっぱり、一人よりもみんなといる方がいい」

4人がそう、言いました。

そして、人といることの喜び、大変さを知りました。


心を持たない世界に、いつか色をつけようと決めて

4人は、色のない国を旅立ちました。

すると、色のついた花びらはまた白い色にもどり枯れてなくなってしまったのです。

いつかまた、勇気をもって心を持てる人が現れるまで眠りについたのでした。

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終わり。

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テーマ:NEWS
ジャンル:アイドル・芸能

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