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たまごものがたり・・・?

ある村には、大きな卵が一つありました。


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その卵は、突然現れたので村の人たちも不思議そうに眺めています。

村の人たちが集まり話し合いがもたれました。

「この卵割ってみるか」

「いやいや、何がでてくるかあたためて確認しようじゃないか」

いろんな意見がでましたが、結局みんなで交代で温めることになりました。

寒くないように卵のまわりにはわらがしかれ、交代で新しいわらに交換していきました。

そんなある日、卵がめりめりと音を立てて割れ始めました。

卵は、もぞもぞ動いていて、明らかに中に何かがいる様子でした。

一人の男が、勇気を出して棒で卵をつつきます。

ツン。

ぴくぴく。

ツン。

ぴくぴく。

それを三回ほど繰り返すと、中からとてもかわいい男の子が誕生しました。

最初は腰を抜かすほどびっくりしていた村人たちも、その可愛さに顔をほころばせました。


村の人たちは、男の子の名前を「慶一郎」と名付けました。


慶一郎は、すくすくと成長し十数年の月日がたちました。

「僕は旅に出ようと思います」

「村の外は危険だ。ここにいなさい」

「いいえ、僕は自分が何者かもわかりません。何のためにたまごから生まれてきたのか知りたいのです」

深々と頭を下げ、慶一郎は村をあとにしました。

どのくらい歩いたのでしょう。意気揚々と村をでたものの、自分が何のためにうまれてきたのか見つからないのです。

そんなある日、同じくらいの青年に出会いました。

大きな瞳が、きらきらと輝いていました。

「あ! やっと見つけた!!俺、ゆうやっていいます」

慶一郎は、何のことかわからず戸惑っていました。

そこにもう一人の青年がやってきました。

「あ、そこにいたんだ。慶一郎。あ、わりい、おれ、シゲアキ」

その青年は、口角をあげて笑いました。

慶一郎がとまどっていると、もう一人の青年がにこにこしながらやってきました。

「ああ! 慶一郎!そこにいたんだ! すごく探したよ!!ぼく、たかひさだよ」

ひとなつっこい笑顔で、慶一郎にすり寄ってきました。

「なんてすっとんきょうな顔をしているんだい。テイよ~テイテイ♪」

「俺たち、違う場所で違う環境で育っているんだけど、目的があって生まれてきたんだ」

「シゲアキ、それを俺は探しにきたんだ。教えてくれ!!」

「慶一郎は知らなかったの?俺たち~「NEWS」になるために生まれてきたんだよ」

「NEWS?」

「そう、NEWS! 誰かのさみしい気持ちを癒したり、寄り添ったり、励ましたり・・・」

「そんなこと、僕にはできない」

「できるって、ぜってえできる!」

ゆうやが、力いっぱい慶一郎の背中をたたきました。

「いった。わ~かったよ。なんだかわかんないけど、やってみるよ」

「それでこそ、慶一郎」

シゲアキはそういうと、大きな声で笑いました。

「じゃあ、みんな揃ったから、出発しよう!」

たかひさが、はるか向こうを指さして言いました。

「どこに?」

「ん?そんなことは、俺たちにもわからないよ。目の前にあるものを一生懸命がんばればいつか大きな形になっていく」

「ところで、卵で生まれてくる意味は?」

「演出上?テイテイ」

「なんだよそれ。意味不明だし」

「しんぱいないさあ~!!!俺たちの進むべき道はきっと目の前の道なんだよ」

大きな卵から、「NEWS」になるために、素晴らしい青年が4人も成長しました。

今日もどこかで、誰かの心を癒し、寄り添い、励ましてくれているに違いありません。


おわり♪

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[ 2014/11/04 ] 創作 | TB(-) | CM(0)

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